横浜トリエンナーレ
オリジナルグッズ
開発ワークショップ

DAY 3 開催レポート

開催概要

参加者による試作品のプレゼンテーションを実施。

最優秀作品(実際に商品化するもの)決定。

実施模様 

DAY3:プレゼンテーションと審査会

受賞作品

[ 最優秀賞 ]

チーム名:チームニョキニョキ

タイトル:野草ガチャ

最優秀作品に選ばれたのはチームニョキニョキの「野草ガチャ」です。第8回横浜トリエンナーレのテーマ「野草:いま、ここで生きてる」から「多様性と集合」という着想を得て、3つのアイテムが様々に組み合わさることで、自身オリジナルのグッズができあがる設計になっています。そして、野草を引っ張ると絵柄の異なるグッズが出てくる仕掛けです。アイテムの購入自体が楽しい体験になるような工夫がされている点が高く評価され最優秀作品に選出されました。

[ 特別賞 ]

チーム名:おてふき

タイトル:野草タオル

[ 横浜トリエンナーレ組織委員会賞 ]

チーム名:チームほっと

タイトル:ハーブのバスソルト“広がる”

[ 伊東祥次賞 ]

チーム名:みずいろ

タイトル:水でつながる”いのち”の時計

[ 中山典科賞 ]

チーム名:チームくさかんむり 

タイトル:アパレルくさかんむり

審査員の講評

▶中山 典科 氏(グラフィックデザイナー)

「皆さんのアイデアがお店に陳列されたとき、お客様がどんな体験をするのかを想像しながら審査をしました。最優秀作品の野草ガチャも、絵柄のモチーフを増やすアイデアもあると思うので、皆で話をして改良しながら、販売されるお土産グッズとして、どんどん良い形にしていけばと思っています。また、作品の中には、購入したお客様がコミュニケーションをとれるグッズになっているものも多く、そのアイデアに驚いています。

▶伊東 祥次 氏(デザイナー)

アーティスト作品からグッズ化されることも多い中、今回のワークショップではイベントテーマを題材にして、かつデジタルファブリケーション機材を使って、多くのアイデアが形になっていくことは、とても面白かった。他チームの発表を聞いて、短期間で独創性あるアイデアを生み出せていることにとても驚いている。個人ひとりでは限界があるので、チームで取り組んだ効果なのだと思う。」

丸山 晶子横浜トリエンナーレ組織委員会 事務局次長

「横浜トリエンナーレのコンセプトをアイデアに落とし込む点では、どの作品も甲乙をつけがたく、その軸で選べないところもあり、安全性や再現性、環境に配慮した素材・仕組み、価格設定など、実際に商品化できるものの観点での審査・議論もありました。その中でも最優秀作品になった野草ガチャは、商品としての仕様を踏まえつつ、そのコンセプトが『多様性と集合となっており、横浜トリエンナーレ全体で非常に大切にしている価値観を形にしてくれたことを大変嬉しく思いま

す。実際の販売グッズ化に向けて色々な課題がありますが、そういう部分も含めてどのように考え解決していったかを来月のDAY4オンライン講座で、皆さんに共有していきたいと考えています。

3 . 参加チームのコメント

プレゼンテーションをすることで、チームとしての考え・コンセプト・検討プロセスを改めて整理できて、自分たちがグッズを作ったことの実感が改めて湧いた。 偶然出会ったメンバーが、ワークショップの時間だけでなく、メンバー間で連絡を取り合い、各自が考えていることなどの共有もされていたので、触発され多くの刺激を受けた。こういうワークショップのやり方は良いと思いました。アイデアを形にするのはエネルギーが必要なことだけど、期限が限られた中で協力・集中して頑張って制作活動ができたことは、非常に良い経験になった。 

アーティスト作品からグッズ化されることも多い中、今回のワークショップではイベントテーマを題材にして、かつデジタルファブリケーション機材を使って、多くのアイデアが形になっていくことは、とても面白かった。他チームの発表を聞いて、短期間で独創性あるアイデアを生み出せていることにとても驚いている。個人ひとりでは限界があるので、チームで取り組んだ効果なのだと思う。

自分たちのチームの特長として、笑いが多かったことが良かった。ディスカッション当初にでてきたコン

セプトがブレることなく一途にグッズ化に深掘りしていけたこと、プレゼンテーションも工夫を凝らしてできたことは結果につながったと思う。

自分の想い・考えがたくさんあり、久しぶりのプレゼンテーションで時間超過してしまった。

アイデアが形になったことが嬉しい反面、多くの人から意見をもらうことでもっと良くすることができたとも感じている。

アートやグッズ制作の専門知識・経験がなく、ワークショップ参加前は不安が大きかったが、いろいろな年齢や立場のメンバーから刺激・影響を受けて、独りよがりでない自分なりの表現をしたものを褒めてもらえた時は、とても良い経験・勉強となった。ワークショップ参加者30-40人がコミュニケーションを通じて、これだけのアイデアが生まれるのだから、世界は広いということを感じた。これが終わることを寂しくも思う。機会をいただけた関係者の方に感謝をしたい。

デジタルファブリケーション機材を使って制作ができたことは楽しかったが、準備が不足していた部分もあり全てを作りこめなかったので、今後、ファブラボなどを利用して新たな制作活動もしていきたい。レーザーカッター、3Dプリンター、UV プリンターなどを初めて使ってみて、新しい世界をすることができたのが嬉しい。 

各チームのアイデアが生まれたコンセプトのところから、ファブラボサポーターの方の技術支援によってアイデアが形になっていくプロセスを知ることができたので、とても面白かった。トリエンナーレの企画・テーマを自分たちなりに解釈してアイデアに落とし込み、でも押しつけがましくなく、思い出が記憶に残るものとしてお客様が手に取りたくなるように作り上げた作品が実際に実物として形になると、わが子のようにとても愛おしく感じています。

デジタルファブリケーション機材を使って制作ができたことは楽しかったが、準備が不足していた部分もあり全てを作りこめなかったので、今後、ファブラボなどを利用して新たな制作活動もしていきたい。レーザーカッター、3Dプリンター、UV プリンターなどを初めて使ってみて、新しい世界をることができたのが嬉しい。 

第8回 横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」開催概要


アーティスティック・ディレクター:リウ・ディン(劉鼎)、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)

会期:2024年3月15日(金)〜 6月9日(日)

開場時間:10:00〜18:00、休場日:毎週木曜日(4/4、5/2、6/6を除く)、開場日数:78日間 

会場:横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO

主催:横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会

公式WEBサイト https://www.yokohamatriennale.jp